高野山。報恩謝徳の旅
ベルテンポ・トラベル代表の高萩徳宗です。
日曜日から3日間、経営者仲間の原さんと高野山に山籠りをしました。
原さんは箱根湯本で旅館豊栄荘を経営されている社長さん。
近年、外国からの宿泊客が増えていることもあり、グローバルな観光先進地、高野山の視察をお勧めしました。
高野山はミシュランの三つ星を取った観光地で、フランスを始め、ヨーロッパからの観光客が大勢訪れています。
私たちが宿泊した宿坊、恵光院さん。昨日は私たち以外に日本人はひと組だけで、あとは全員外国人でした。
宿坊内は英語が飛び交い、若いお坊さんも普通にバイリンガル。
恵光院さんのお坊さん、
流暢な方も片言の方もいますが、そこは問題ではありません。外国から日本に興味を持ち、縁あって接点を持った人との異文化コミュニケーション。
高野山では若いお坊さんはもちろん、路線バスのドライバーさん、食堂のおばちゃんも普通に英語で会話しています。英語メニューは当たり前ですが、ベジタリアンがどうとか、鶏肉は食べられないみたいな会話を当たり前にしています。
さて、高野山。
真言宗の総本山で空海が1200年前に開いた天空の聖地。
標高900メートルのこの地は、意外にも日本人には馴染みがありません。
真言宗の信徒さんか、関西に住む方が子供の頃、林間学校で行きました、みたいな方でないと、行ったことがある方が少ないようです。
かく言う私も南海電鉄さんの研修のご縁で、初めて高野山の地に足を伸ばして、高野山の魅力に引き寄せられたのです。
「高野山の見どころは?」という質問もいただきますが、高野山は観光地ではないので、あっちを見て、こっちを見てという場所ではありません。
宿坊のお風呂で一緒になったオーストラリア人に、高野山、どんな印象を受けましたか?と、聴いたら、
スピリチュアル、アメージング、本当に素晴らしい。
と感動していました。
日本人的にも、この地の神秘性を感じられるかが、来る価値でしょう。
ただ来ても、意味がわからないと思います。
私たちは、滞在中、プロのガイド、通訳案内士の安川さんに来ていただきました。
空海がいかに偉大な人物であったか、インドから中国を経由して日本に伝来した仏教の意味など、
日頃の生活の中では考えることのない、日本の歴史、宗教感などを五感全体で受け止めて頭で考えることが、高野山へ来る意味なのだと思います。
これからも年に一度は、高野山に足を運び、頭の中を整理する時間を作りたいと考えています。
高萩徳宗