ベルテンポ・カレッジを始めた訳

ベルテンポ代表の高萩徳宗です。

ベルテンポの3本の矢。
それは、

1.お客さまの人生に寄り添う旅づくり
2.サービスの本質を世に伝える
3.新しい価値軸の旅行の在り方を伝承する

この3つ目の柱がベルテンポ・カレッジです。

旅行観光産業は明らかに時代の波にのまれ、右往左往しています。デフレ要因はもちろん、金銭的理由や休みが取れないという理由で旅をする人が減っている。インターネットの台頭・・・。

色々と言われますが、私は業界構造が変わらない限りは未来はないと考えています。
昭和の時代に大型団体、社員旅行、報奨旅行などが盛んだった時代ならいざ知らず、もうそんな幻想を抱いて「夢よもう一度」と言っている場合ではありません。

旅の原点に帰って、売り上げや規模を追うのではなく、ひとりのお客さまとしっかり向き合う。これしかありません。

では、旅行観光産業に従事している方が、こんな当たり前で大切なことに気が付いていないのか。
いやいや、そんなことは判っているのです。

●構造的な問題は人力や努力では解決できない

旅行業界には、変えることが出来ない構造的な問題があります。それは「数こそ力」だという現実です。航空会社もホテルや旅館も観光地ですら、「大勢の、それもとてつもなく大勢のお客さま」を送客するエージェントが「ありがたいお客さま」なのです。

航空会社やホテルや旅館や観光地は、ひとりひとりのお客さまの幸せも考えたいのだけれど、現実には数が必要なので、大手エージェントに「大量送客」を期待、または依存します。

つまり業界全体が「ひとりひとりのお客さまを、いちいち気にかけていられない」のです。

 

●中抜きが当然起きる

ところが旅行会社も送客力があるうちは良いのですが、一部の有力大手以外は、航空会社やホテルと約束した数を作れなくなって来ます。全体としての数が減っているのですから当然です。すると、手数料を払いたくない航空会社やホテルは、旅行会社の中抜きを始めます。

ゼロコミッション。手数料は払いません。

私はこの流れには大賛成です。中間エージェントとして、手数料商売をするだけが旅行代理店なら、もはや社会からは必要とされていません。どんどん淘汰されればよいと思います。だって、社会がいらないと言っているのですから。

 

●今こそ、お客さまと本気で向き合える時が来た

セロコミッション、デフレ、これらは旅行エージェントには追い風です。なぜなら、お客さま以外の余計なところに、気を遣わなくていいからです。

100%のエネルギーをお客さまの方を向いて費やせる。ビジネスとして、こんなにありがたいことはありません。

ひとつだけ旅行エージェントが、考え方を改めなければいけないのは、手数料やリベートやキックバックなるものから足を洗って(もはや、そんなものも幻想のレベルですが)、会社の利益を100%、お客さまの側から頂く覚悟が必要になります。

これは覚悟というほどのものではなく、一般的な商売なら当たり前のことでもあります。

この文章を読まれている、旅行業界以外の方には理解しにくいかも知れません。たとえば、あるバス旅行でランチを食べるとします。とっても美味しい町で評判のレストランがあります。近くには、良くある大型バスが並ぶドライブインがあるとします。町のレストランには旅行会社向けのリベートはありません。ドライブインなら、送客一人当たり200円の手数料が旅行会社に支払われるとします。

旅行会社は、どちらを選びますか?という話です。

これは旅行会社が悪いのではありません、構造的な問題なのです。その200円を積み上げて、収益を確保する。これが旅行業界です。たとえ200円でも100人で2万円、1000人で20万円、1万人で200万円です。日本中でこれをやれば、かなりな粗利益になります。

ただ、数が必要です。

 

●イーロンマスクの苦節10年の努力が自動車産業を壊す

テスラというアメリカの電気自動車メーカーをご存知ですか。
インド系アメリカ人のCEO、イーロンマスクはテスラという電気自動車を世界中に広めています。日本ではあまり見かけませんが、アメリカの西海岸にはテスラを優遇する施策も多く(税や優先レーン)、香港ではテスラばかり見かけます。

私も愛知県・春日井に住む経営者仲間のオートネットワールド河合さんが所有するテスラに乗せて頂いたことがあります。衝撃でした。

「スマホにタイヤがついているようなものです。」と河合さんは言います。確かにエンジンもなければキーもありません。(ハンドルとペダルはあります)運転席の横に大きな液晶画面があります。

そのテスラがトヨタの牙城である名古屋に直販店をオープンしました。
黒船来襲です。

ベンチャーの若き社長が世界の自動車産業の構造をぶち壊しに来ています。

当面は「無視」するしかないでしょう。護送船団でしばらくは行けるでしょう。
でも、10年は持たないでしょう。フィルムカメラがあっと言う間に消滅したように、レコードがいつの間にか消えてしまったように、エンジン車、いやディーラーで新車を販売するという、ビジネスモデルが顧客にとって最善の方法ではないと、消費者が気が付いた瞬間に、すべてが変わります。

 

●旅行業界の構造を変えるには

今の旅行業界の構造は、お客さまにとって心地よいものでしょうか。あなたが旅に出たいと考えた時、どう行動しますか。旅行会社のカウンターに行き、整理券を取って並びますか。どこにでもある代り映えしないパンフレットの中から行きたい旅を選びますか。

50代以上の方には、その方法がまだ主力かも知れませんが、私より下の世代は、恐らくネット。溢れる情報の中から自分が必要とするものをピックアップして、ネットで予約。

今、旅の素材でネットで扱えないものはないでしょう。

一方、ヒューマンタッチの相談を必要とするお客さまは当然います。旅行に配慮が必要なお客さま、ご高齢で不安や心配ごとが多いお客さま、旅慣れていないお客さま。さて、これらのお客さまに、旅行業界はきちんと向き合えているでしょうか。

車イス、と口にしただけで、ほぼ門前払いしているのが現実ではないでしょうか。

 

業界構造の中にいては、この問題は解決できないのです。働いている人にも、管理者にも責任はありません。皆さん、本当に頑張っています。ただ、業界構造がレガシー(遺産)になりつつあるのです。

ベルテンポ・カレッジでは、この問題を解決するべく、まったく新しい発想で、旅の仕事をビジネスとして成り立たせ、お客さまの幸せを最大化することが出来るしくみを伝授いたします。

社会を変えるためには、若い、柔らかい脳みその人財が、世間の常識を棚上げして、面白いことをどんどん世に問うのがいちばんです。私はもう若くはありませんが、もともと根が非常識なので、少しはお役に立てるのではないかと思う次第です。

 

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